フランスオペラ
19世紀前半になると、せりふによる語りのないフランスオペラは、5幕形式でバレエを含む大規模な形式のグランド・オペラとよばれる様式となった。伝えられる逸話によれば、上演に接した神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世はモーツァルトに対し「音符が少々多い」と感想を述べたところ、彼は「音符はまさに必要なだけございます」と答えたという。その後オペラ・コミックの方でもビゼー(1838 - 1875)の『カルメン』(1875)などの傑作が生まれている。ヴァーグナーやヴェルディもパリで自作を上演する際にはわざわざバレエを追加したくらいである(『タンホイザー』と『ドン・カルロ』)。ここで活躍した作曲家にはタイレ(1646 - 1724)、クッサー(1660 - 1727)、カイザー(1674 - 1739)、マッテゾン(1681 - 1764)などがいるが、特に有名なのはテレマン(1681 - 1767)であろう。
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